
▷舞台「父と暮せば」
@新宿アットシアター
2020年10月24日(土)・25日(日)
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企画・真衣より
2018年東京芸術祭にて、私はバングラデシュの劇団ショプノ・ドルの作品「30世紀」を観劇しました。
広島・長崎の被爆者の証言、核開発や原爆投下の関係者への問いかけを軸にして、
17年間にわたり、広島平和記念日にあわせて世界各国で上演し続けている劇団でした。
”歴史をあとの世代に伝えていかなければならない”という彼らの強い想いは、
私の心にも使命感のようなものを芽生えさせ、
その後年に1度ほど、私は広島の原爆ドームや平和資料館に足を運ぶようになりました。
戦後75年の現在。
時代が目まぐるしく変化し続けている今、
私たち20代は、戦争の事を伝えていく事ができる最後の世代なのではないかと、思います。
私は、自粛期間にこの井上ひさしさんの”父と暮せば”という本に出会いました。
原爆により身寄りを全て失い葛藤しながらも、
かすかな希望を必死に探そうと生きている女性・美津江がいました。
状況は全く異なれど、どう生きるのかわからなくなりかけていた私は美津江に強く共感し惹かれました。
真っ暗な暗闇の中、前に歩み続ける原動力は、どこからくるのか。
生きる強さや美しさを、美津江と共に探したいと思いました。
観てくれる人の生活に、かすかな光がさすことを祈って。